2種類のパッションフルーツで緑のカーテンを作ろう。【栽培記録&育て方】

「パッションフルーツ」という果物をご存知でしょうか?
最近注目を集めているのが緑のカーテン。定番のあさがお、ゴーヤに加えて最近では「パッションフルーツ」という魅惑の実が成る植物が注目されています。

パッションフルーツ?芸人にそんな人がいたような気が・・・それは置いといて、今回はこのパッションフルーツの特徴から育て方、実際に実が収穫できるまでをダイジェストでご紹介していきます。

今年はパッションフルーツで緑のカーテンを作ってみようと思った方!必見です。ぜひ参考にしてください。

パッションフルーツとは?

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こんな感じのつる性の植物。

花の形が時計に見えることからトケイソウとも呼びます。

最近、パッションフルーツという名前を聞くようになった方もいらっしゃるはず。

秋になると、丸い実を付けます。これは食用にできてスプーンですくって食べたり、ジャムにしたり・・・甘酸っぱくてとってもおいしいのです。つる性で、葉っぱの枚数も多いことから最近では良く緑のカーテンとして人気な商品でもあります。

写真は2種類のパッションフルーツを植えています。

左側の丸い葉っぱがゴールデンリリコイ、右側がサマーカーニバルという品種で、それぞれ黄色と紫色の実を付けます。

サマーカーニバルは自家結実性があるので実をつけるのは簡単!ゴールデンリリコイは他の品種が必要という事で、ゴールデンリリコイと一緒に植えています。

「パッションフルーツ」の育て方

水やり

土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えます。水切れに弱いのでご注意ください。

日当たり

一年を通して日当たりの良い場所に置きます。熱帯性の植物なので寒さに弱い性質があります。冬には霜よけ、鉢植えの場合は室内や霜の当たらないベランダや軒下において管理します。

赤玉土と腐葉土を混合したものか、市販の観葉植物の土をご利用ください。

肥料

4月~10月の間、2ヶ月に一度を目安に暖効性肥料を適量施します。

植え替え・剪定

4月中旬以降から6月、遅霜の心配がなくなる頃がベストです。鉢の中が根でいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えていきます。
緑のカーテンとしての役割でご利用の場合は、早めに剪定を行い脇芽が出させてツルを誘導してあげてください。

害虫病

うどんこ病にかかることがまれにありますので、市販の予防薬を使用します。害虫は、コナジラミやハダニ、カイガラムシなどがつくことがありますので、こちらも市販の殺虫剤で駆除します。

パッションフルーツにお勧めの底面給水のプランター

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今回利用した植木鉢、プランターは深型の底面給水プランター!

真ん中の下の方に穴があってそれより下の部分は水が溜まる仕組みです。

真夏の水不足や、旅行などでお手入れが出来ない時にも、この穴から水をいっぱいにしておけば数日もつようになっている優れもの!

さらに支柱を固定できるように穴やアーム(支え)が付いています。うーん最近のプランターはスゴイ。

こちらの商品はお取り扱いが無いのですが、底面給水おすすめです。

実際の栽培記録を公開します!

5/14 底面給水プランターに植え付け

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今回は配合済みの「緑のカーテン用の培養土」を使って植えつけました。すでに苗からはツルが出始めています。今年の秋にはたくさんの実が成ることを祈って頑張って育てます。
品種は(右)サマーカーニバルと(左)ゴールデンリリコイです。苗の大きさは約50cm、2年生と3年生の苗を使っています。

5/30 背丈1m程度まで成長。

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成長速度は比較的早くどんどん成長しています。肥料食いのパッションフルーツとも言われているので肥料は定期的にあげるといいですね。
サマーカーニバルの方が成長が早く、ゴールデンリリコイとは開花までに1カ月ぐらいの差があるみたいです。

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5/30の時点で始めの花が開花しました。
別名クダモノトケイソウ、ちょっと変わった花を咲かせます。
綺麗ですね。甘い蜜があるのか・・・アリさん達がたくさん増え始めました。

蜜線からは甘い蜜が出ているのでアリさんが寄ってきます。
受粉を手伝ってくれるといいのですが、アブラムシはご遠慮頂きたいですね。

6/5 枝分かれして横に広がっていきます。

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株元からの枝が伸びてきて、ツルがふててきています。ツルを網に誘導しつつ樹形を整えていきます。
花の量も増えてきました。確認できるもので8個ぐらい・・・ゴールデンリリコイの方は開花が遅めですね。

ある程度育ってきたら、花実をつけやすくするため「リン」の成分が多い肥料に切り替えます。そうすることで花を良くつけるようになります。

6/14 背丈が2mを超えました。

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背丈が約2mを超えました。一番大きな葉で約25cmぐらいととても大きく成長しています。天井(網の終点)にもうすぐ到達しそうです。
暖かくなってくると水切れも早いのでこまめに見てください。夏本番になってきたら毎朝水を上げても良さそうです。

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先日咲いた花から実に代わっていました。ポコポコと4つ程度確認できました。収穫も早そうですね。色づくまでには約2か月が目安です。

7/23 ゴールデンリリコイの情熱的な花が咲きました!

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サマーカーニバルに遅れてゴールデンリリコイの花がやっと咲きました。赤紫の花がとても情熱的で綺麗です。
ゴールデンリリコイは、自己結実性がありません。そのためサマーカーニバルなどの多品種と受粉させる必要がありますが、今回はサマーカーニバルと開花時期が合わなかったので結実はしませんでした。

ゴールデンリリコイは一株当たり5花程度の開花です。サマーカーニバルは一株当たり15~と数えきれないほど咲いていました。
農家さんに聞いたところ、ゴールデンリリコイは花が咲くのが若干遅いので、サマーカーニバルの最後の花とリリコイの初めの花が丁度重なる時期に受粉させるそうです。

今回は上手くいかなかったのでまた来年に期待です!

8/12 色づいて自然落下した実

パッション

自然落下したときはほんのり赤紫になっている感じ。(写真右側)

もっと濃い紫色かなって思っていましたが、違いましたね。ほんのりと赤が入っています。実は持ってみるとリンゴの様な重さは無く、とても軽いです。ちゃんと中身が入っているのか??心配なくらいですが、食べるのは種の部分で外側には水分が無いためか軽くなっているんですね。

ちなみに隣は黄色実のフルーツトマトです^^

8/18 追熟させました

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収穫から約1週間たった状態がこちら、追熟するとしっかりとした濃い紫色になります。
収穫後すぐにはとても酸っぱいのですが、周りの皮がシワシワになってくるまで常温保管しておくと、甘みが増してきます。
お好みに合わせて熟す期間を調節できますね。一株から約10~20個、今回は二株植えましたので約30個ほどの収穫ではないでしょうか?

8/21 追熟完成です

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程よくシワシワになったら冷蔵庫で冷やして、半分にカットします。カットしてみるとこんな感じ、ちょっとグロテスクで虫のサナギがいっぱいぶら下がっているように見えます><
が、これをスプーンで潰してみるとトロトロとしたあまーい液状なものが出て来ます。

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潰した感じが上の写真です。種をすくって一緒に食べてみます。とても甘酸っぱくておいしいです。
食べ方としては、バニラアイスにトッピングしたり、プレーンヨーグルトに入れてみたり。

種が苦手な方はミキサーに入れてピューレにすると色々と使えますね。ピューレにして冷凍保管しておくのも良さそうです。
私はピューレにして牛乳、シロップと混ぜて子供と飲みましたがとてもおいしかったですよ。

1年を通して成長記録をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
夏が終わったら株を切り戻しして、寒い地域では室内保管して頂くと来年もまた楽しめます。
まだまだ暑いので当分は緑のカーテンのままですね^^

皆さんもぜひ挑戦してみてください。

鉢人 / FRANTSではパッションフルーツの苗を販売しています。

当店では、今回ご紹介したパッションフルーツの苗を販売しております。取り扱っているのは3年生の苗でより結実しやすくなっています。
初心者でも水やりを忘れなければ比較的簡単に育てることができますので是非チャレンジしてみてください。

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